強み共育コーチ™

強み共育コーチ養成講座

強み共育コーチ™とは、生徒や子ども達の強みを発見し、強みを発揮するサポートができる強みの専門家であり、強みを引き出す伴走者です。ポジティブ心理学の知見をベースに、理論背景から実践方法まで学んでいただくことができます。
強みを科学的に学び、強みの専門家となり、生徒や子ども達の強みを引き出し、育てていくコーチを目指します。

「強み」とは?

あなたの強みは何ですか?と子ども達に聞くと「優しいところ」「おもしろいところ」と性格的な長所を挙げたり、「足が早いところ」「頭がいいところ」などスキルとしての長所を挙げたりと様々です。

心理学では、強みに以下の6種類があると言われています。

1.才能   物事を自然とうまくできてしまう能力。生まれつきの要素が大きい。

2.スキル:訓練によって身につけたある特定の技術。

3.興味・関心: 自分が好きなこと、夢中になれること。

4.リソース(資産):人間関係や生活する環境、経済的状況など自分を支える外的な要素。

5.価値観: 私たちが大切にし、行動の指針にしているもの。

6.キャラクター・ストレングス: パーソナリティにおける美徳的な特質で、思考や行動として発揮される。(好奇心、勇敢さ、思いやり、感謝など)

特に、キャラクター・ストレングスは、全ての強みの土台になります。

本講座では、このキャラクター・ストレングスを扱います。

自分らしく輝く人生を切り拓く鍵は、このようなキャラクター・ストレングス=性格的な「強み」を元にライフスタイルやキャリアを築くことであることが、近年、実証的に明らかにされてきています。

「強み」の研究結果

ここ30年にわたる研究の結果から、大人、子どもに関わらず強みベースのアプローチをすることは以下のような利点があると報告されています。

  • 楽観性が向上し、将来に対する明るい見通しが抱きやすくなる
  • 他者理解が深まり、良好な人間関係を築きやすくなる
  • 学校生活が楽しくなり、授業や活動に積極的に参加できる
  • 幼稚園や保育園から小学校へ、さらには中学校へとスムーズに上がれる
  • 学校の成績が良くなる(高校と大学で成績の良さが証明された)
  • 職場での満足度が高い
  • 仕事が長続きする
  • 仕事の能率が向上する
  • 結婚生活が長続きし、幸せな毎日が送れる
  • 健康的になり、身体によい習慣が身につく(バランスとれた食事や定期検診を受けるなど)
  • 病気から早く回復できる
  • 人生に対する充実感や自尊心が高まる
  • 抑うつのリスクが低下する
  • ストレスをうまく発散し、逆境に立ち向かう力が育つ
  • 親が子供の強みに注目すると、幸福度が上がり、ストレス度は下がる。また成績が向上する。
  • 上司が部下の強みに注目すると、部下の問題行動が激減する。
(VIA Institution on Characterより)
強みベースのアプローチは、子どもだけなく、親や教師も楽しく成長することができる取り組みとして、世界的な注目を集めています。

強みベースの教育

強みを育てるポジティブ教育は海外の多くの学校で実践されています。

「さあ、ノートを開けて。今日の作文のタイトルは、“私の一番怖いこと”です。そして、その下には、“勇気”と書いておきましょう」

強みベースのクラスルームを行っているアメリカの小学校での授業の一場面です。

「自分を理解して、それぞれの人を理解する、尊重を元に他者とつながることは、協力して探求する環境を生み出します。これが学ぶのに重要な環境なのです。」とVIA institution の会長Neal Mayerson博士は言います。

この学校での教師、生徒、保護者のインタビューをご紹介します。

「強みに出会うまで、ずっと生徒とつながり、生徒中心の学級をどのように行うのか考えていました。」(教師)

「子ども達は、それぞれの強みを教室で発揮することで、いじめたり、批判したり、人を傷つけることではなく、より感謝するようになりました。」(保護者)

「強みと各教科の勉強をつなげることで、子ども達は自信を育んでいます。そしてやすべきことを誇りに思い、より一生懸命取り組んでいるようです。」(保護者)

「算数は、ただ問題がたくさん並んでいて大変でした。でも、強みを学んで、違う視点で算数を見ることができました。今は、友達や先生に助けてもらうことができることを知って、前よりできるようになりました」(生徒)

(出展:http://www.viacharacter.org/www/Professionals/Character-Development)

問題行動への強みアプローチ例

何事にも良い面と悪い面はありますが、強みについても、取り扱い方を学ぶ必要があります。

例えば、ユーモアが強みの子どもは、周りを楽しませるのが得意で、いつも明るい雰囲気です。

しかし、ユーモアは場を選ぶことも必要です。深刻な場面でユーモアは歓迎されません。また、ユーモアを出しすぎて、友人を”いじる”ことは、人を傷つけることになります。

このように強みには使いすぎということに注意をしなければいけません。(しかしながら本人は自分らしく強みを発揮しているだけなのに、なぜ怒られるの?となるのです…)

問題行動が見られる時、その子どもの強みを認識して、使い方について学ぶ機会にもできるのです。

本講座について


強み共育コーチ™養成講座

強みを発見し、育てるサポートをする専門家を育てる養成講座です。

全14時間を通して、これまで欧米を中心に提唱されてきた強みに関する諸理論を基盤にして、日本の文化に調整した強みベースの教育や子育て、様々な強みの活用法等、わかりやすく、取り組みやすい効果的な実践方法をご紹介します。

【講座扱う予定の内容】

・強みに関する理論

・強みの見つけ方、育て方

・弱みへのアプローチ法

・今すぐできる強みを育てる活動

・強みベースの組織開発について

 

【このような方におすすめいたします】

・強みベースのクラス運営がしたい

・強みベースの子育てがしたい

・強みについての理論を学びたい

・学校や地域、家庭で強みを活用したい

 



すぐに使える教材

教育教材

教材例)強みカード

より楽しく効果的に実施いただくために、日本ポジティブ教育協会オリジナルの教育教材を使用いただけます。

認定トレーナーとして、授業や講座で使用することができます。

(強みカード、強みシール、強みの栞など、一部有償の教材がございます。講座の際にご確認くださいませ)


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